乳酸菌発酵させて野菜を長期保存する方法
野菜はなるべく新鮮なうちに食べたいけれど、食べきれずに余らせて腐ってしまったりした経験は誰にでもある筈。余った野菜を発酵させて保存すれば廃棄する野菜もなくなるし、発酵食を食べて腸活もできるので一石二鳥です。ドイツの伝統食「ザワークラウト」の他にも発酵野菜をご紹介します。
ザワークラウトとは
ドイツの伝統食でキャベツの葉にすんでいる微生物たちが発酵し乳酸菌によって酸味が生まれ、乳酸菌発酵させた漬物のようなものです。ドイツ語では「すっぱいキャベツ」と名付けられています。
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肉料理の消化を助ける付け合わせとしてウインナーやベーコンなどの添えられている「すっぱいキャベツ」が「ザワークラウト」です。
パスタやサラダ、チャーハンに入れたり、刻んでドレッシングにしたり、残り汁の乳酸菌をポトフに入れて隠し味にしたりと保存がきく上に、何にでも合い活用法もいろいろあるので作り置きしておくと便利な一品です。
ザワークラウトの効果
キャベツに含まれる「キャベジン」と呼ばれるビタミンUは、胃腸の粘膜を保護するはたらきがあります。
発酵により増える乳酸菌は腸内で善玉菌としてはたらき、腸内環境を整えるのに効果的です。
キャベツに含まれるビタミンCはコラーゲンの合成に不可欠な成分です。
日焼けやシミの原因となるメラニン色素の生成を抑制するはたらきもあるので、美肌効果が期待できます。
ザワークラウトに含まれる水溶性食物繊維には、栄養の吸収をゆるやかにすることで血糖値の急上昇を抑える効果が期待できます。空腹をあまり感じず満足感が得られるようになるので、ダイエットにつなげられるでしょう。
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「ザワークラウト」の作り方
準備するもの
下準備
保存容器や包丁、まな板などキャベツが触れるところは煮沸消毒しておきましょう。度数の濃いアルコールで湿らせたキッチンペーパーで拭くと楽チンです。
1. キャベツの外葉と芯を除き、千切りにする。

2.キャベツに塩を入れしんなりするまで揉む。
千切りしたキャベツを計り、キャベツの重さの2〜3%の塩を入れて揉む。
(夏場は濃い目の塩加減だとカビなど発生しにくい)

3.お好みで、2にキャラウェイシードやローリエ、ケッパーなどを混ぜ合わせる。
何も入れなくても、もちろんOK。
4.保存瓶に、3を押し込みながら詰め、キャベツの表面にラップをして常温で3〜5日置く。
キャベツの表面にラップの代わりにキャベツの葉でもOK。(空気に触れると変色するので)
保存瓶の代わりにジップロックでもOK。


